ももとの出会い

ある日友人から連絡がありました。
「妹のダックスが子供を産むからいらない?」

この一言が、ももとの出会いのキッカケでした。
子供の頃からワンコと暮らしてきた私は、もちろん大の犬好きなのですが
小型犬よりどちらかといえばレトリーバーの様な大型犬の方が
好きだったので、ダックスを飼うことなんて少しも考えていませんでした
でもこの友人の一言で、「ダックスが欲しい♪」と思うようになりました。
室内犬と暮らしたことのない私は、さっそくゲージやシートなど
考えられる備品を揃えていきました。

ところが、ある事情でそのダックスをもらえなくなったのです。。

もうダックスと暮らすことしか頭になかった私たち夫婦は
自分たちでダックスを探そう!ということになりました。
さっそく、どこでどういう仔を探せばいいのか、ネットや本で勉強しました。
その結果、ショードッグのブリーダーさんから譲ってもらうのが一番いいと
いうことになりました。

『スタンダードを守ろうとするショードッグのブリーダーさんは、
無茶な交配(遺伝子欠陥などの原因)をしないし、
引き取るまで親犬と暮らしているので心身ともに仔犬が健康』
というのが理由です。
それから空輸はかわいそうなので、
引き取りに行ける範囲内のブリーダーさんにしよう!と決めました。
色はブラタン(黒犬が好きなので)の女の子のしよう!
そして色々なサイトから、条件の合うブリーダーさんを
10件ほどピックアップしたのです。

はじめ全件お伺いしようかと思ったのですが
多分、一度会ってしまうと、その仔に決めてしまうだろうと思ったので
まずは、電話でブリーダーさんたちとお話しました。
ダックスについて、ほとんど知識がない私たちは、譲っていただいた後も
何かとお世話になるだろうから、ブリーダーさんのお人柄や考え方を
知って、後々相談しやすい方がいいな、と・・・。
始めは愛想がいいのに、しつこく質問するとぶっきらぼうになっていく方、
とりあえず見に来いの一点張りの方、いろんな方がいましたが
最後まで丁寧に答えてくれ、ダックスに対する愛情もすごく大きいと思えた
堺の「K.T KIDS」さんに決めました。

さっそく、ドキドキワクワクしながら翌日訪問。
「K.T KIDS」の竹内さんご夫婦は想像通りの素晴らしいご夫婦でした。
生後約1ヶ月のワンちゃんは片手のひらに乗るサイズ(*^_^*)
もう、かわいくってたまりません(^_-)-☆

5人兄弟のなかでブラタンの仔はひとり。
選択の余地は無かったものの、手を消毒して抱かせてもらったとたん
直情型の旦那マルコスは、「この仔、いただきます!」と即答(*^_^*)
思わず「おい!おい!」とつっこんでしまいました(^.^)

名前は”もも”と決めていました。
意味は無いのですが、カタカナでなく、純和風でもない名にしたく
ももっていう音の響きが可愛いなぁと思って・・・。
後から知ったけど、ももっていう子が多いって聞いて少しショックでした。。

それから引き取るまで約一ヶ月。。。
期待いっぱいで楽しいけど、待ち遠しく辛い日が続きました。。。
クリスマスを待つ子供の頃に戻ったようでした。。。
あと○日経ったら、ももが来る日。。。いつもそう考えてました。。。
ブリーダーさんから一日おきに、ももの写真を送ってもらい
その画像を見るのが毎日の楽しみでした。
いよいよ引き取りの日♪

午前中に家に帰ってくるほうがいいと聞いていたので
朝の9時着で迎えにいきました。
一ヶ月ぶりに会うももは、鼻も少し伸びて、タンも出てきて
すっかりダックスの仔犬らしくなっていました(*^_^*)

家に着いて、「しばらくはゲージに入れて環境に慣れさせるように」と
教えてもらっていたのですが、たまらずゲージから出して
部屋の中で遊ばせてしまいました(*^_^*)
元気イッパイに匂いをかいで、歩き回る姿が可愛くって♪
これがももとの出会いです♪

それから落ち着きだした生後6ヶ月ころまで
悪戦苦闘が続きました。。。
今から思えば、室内犬の仔犬の教育に対して無知だった私の
せいなのですが、なかなかトイレを覚えてくれず、
嫌なことをされるとすぐ針のような乳歯で噛んでくる仔でした(T_T)

手のひらがももに噛まれて傷だらけになり
「もう無理!飼うんじゃなかった!」と思ったことや
「何で、いうことを聞いてくれないの?」と泣きそうになった事もありました。
でも、今では全て笑い話になる楽しい思い出です(^_^;)

こんなに賢く、可愛いレディー(親バカ)になったももは
我家の大事な家族であり、宝物であり、自慢の看板犬です♪